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一人でいるゴールデンウィーク

あと二日だ。 あと二日立つと、今年のゴールデンウィークが終わる。 日付は変わった。四日間仕事をしなかった。こんなことは久しぶりだ。 コロナコロナとどこ見ても同じようなニュースばかりで嫌気がさしていたこともあって、 動画鑑賞を始める。 知人からおすすめされた、鬼滅の刃。アニメーションがAmazonPrimeで配信中だった。 去年放映されていたのだと知り、なんだか時代に取り残されたような感覚がした。 仕事の話とコロナのニュースでで頭がだいぶ埋め尽くされていて入った休みは、動画廃人になってしかるべき状況を作り出した。 丸二日で貪るように2クール分を見続けた。 三日目は飽き足らず、原作に手を出し、Amazonに金を貢ぐ。 そして、今に至る。 手を出す時間がなかったのもあるが、いったんはまってしまうと抜け出せない。 だからゲームも動画もシリーズもうかつに手を出せない。 アニメーションの出来は素晴らしかった。 原作も、絵自体はもっと上手い作家もいるだろうが、課金を惜しまず読み進めてしまった。 昔は放映見れずに諦めたりコミック買う余裕がなかったりしたが、社会人になってからお金で解決するように(!)なってしまった。 自粛の中で経済まわしたのは褒めておきたい。 一通り作品を見終わると、ぼんやりと考え始める。 自分は何に感動したのだろうか 今やっていることは本当に自分のしたいことだろうか 自分はあの登場人物たちのように懸命だろうか(もちろん否であるが 自分がこんな感情を抱くようなもの、体験を、誰かに見せることができるだろうか 別の世界との糸が切れ始めるのだ。 切りたくない自分と、社会に向けたお面をかぶった自分が拮抗する。 放っておけばいつか切れる。休みが終われば跡形もなく。 元の世界に戻ると、そこには一人だけの自分。一人だけのゴールデンウィーク。 ぼんやりと考えた事柄に答えを出し切れず、頭の中が掻きまわされる。 普段の休日なら、時間切れが速いのだ。社会だけを見るならば、明日の生活を顧みるならば、考えることなどしないほうが良いのかもしれない。 完璧なものなど、存在はしないだろう。 でも時々、自分の足らなさ加減を強く感じることがある。 糸が切れる時だ。 あわただしくし、時間をなくし、時々酒でごまかし続けてきた