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ペルソナ トリニティソウル

タイトル通り、ペルソナ トリニティソウルというアニメを観た。
今が2018年だからちょうど10年前の作品。
当時は登場人物と同じ高校生で、ネットで配信されていた動画を眺めていたのだが、途中で見ることをやめてしまった。
確か大学生になってから最終回のところだけ少し観たのだが、それきりだった。

なんの偶然か、先日入ったAmazonプライムの無料特典だったため、週末2回使って2クール分を観てしまった。

全体を通して鬱々しい話だが、自分としては好きな話だ。
基本的に、自分は漫画や映像作品を観るとき、見た目から入る
(好きでないビジュアルではそもそも興味を持たないので。絵のクオリティとか登場人物の顔とか)。
そして内容が興味深いと、ズブズブと沼のようにのめり込んでいく。
この作品は2つの条件を満たしていた。

ゲームシリーズのペルソナファンの方からはあまり好評は得られなかったと言う話を耳にしたが、
この作品のような外伝的な話、王道のヒーローが活躍しているところから少し外れた話が大好きだ(ガンダムなんかも外伝の方が好きだったり)。
また、登場人物一人一人の話が全26話中で丁寧に語られていたのも印象的だった。
欲を言うなら、クライマックスは尺が足りないような気がして、あと1話か2話伸ばしてしっかり見せた方がいいのではないかと思っている。
しかし全体通して、自分の中では指折りもののアニメーションだった。

もう10年も経ってしまったのか・・・と思いながら、この機会に作品に再会できたことに感謝している。
もし興味があれば観てもらえればと思う。
自分は一人っ子で非リアな高校生生活を送ったのだが、
兄弟持ちで思い出に残る青春を送ったことのある人ならさらに刺さるものがあるかもしれない。

ーー
ここからは近況の話。3人兄弟のドラマを見せられるうちに、
最近人間が空っぽになっていたのを感じた。

昔から人に隠れてアニメを観てはいたものの、ちょっと違った感覚だった。
前は、どちらかというと主人公に感情移入したり、その世界観に身を置きたいと思ったり、
言わば「現実逃避」としての側面が多かったように思う。

ところが今回は、画面にはのめり込んでいたものの、その世界に行きたいとは思わなかった。
いい加減無理だと諦めたか。

そのかわりに感じたのが、つい最近自分が地に足をつけていなかったことである。
「ただいま」といったところで、誰も答えない一人暮らしなのだが、急に引き戻された気がした。
現実世界か。いやそれは同じ場所だ。場所は変わらなかった。

先生風に言うと、「忙しい」という言葉は心を亡くすと書く。
繁忙期といえば聞こえがいいが、ここ最近の平日は自分の感情をなくすように過ごしている。
外行きの自分が内向きの自分を閉じ込めて働きに出かけている。

先週本当は26話全て見たかったのだが、いろいろな予定とか仕事とか、
そういったものがあることを考え、続きを観るのを遠ざけていた。
不思議なもので、週の終わりには観たいという気持ちもあまり無くなっていた。

ペルソナという言葉は、心理学の世界では人が社会と対面する時に被る仮面のことだそうだ。
会社にいるときはサラリーマンの仮面、家族でいるときの親としての仮面・・・誰もがその顔に被り物をして暮らしている。
まるで舞台の役を演じているのだ。
そして中には、仮面を外せなくなっている人もいる。

実際観たアニメのペルソナはまた少し違った意味で捉えられているけれど、最近の社会という舞台は、時折長丁場であるようだ。
長い一幕劇だったり、休憩のない劇だったり。

気づいたら自分も出番の長い場面に出くわしていた。

今日は舞台袖に引っ込むこととしよう。

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